学習院OB管弦楽団は、学習院が創立100周年を迎えた昭和52年(1977年)の記念式典の際、輔仁会音楽部の卒業生が集い演奏会を開いたことをきっかけに設立されました。
団員は中等科から大学の間に、輔仁会音楽部またはジュニアオーケストラに所属していた音楽部の卒業生です。また卒業生以外に、団員の家族なども団友として参加しております。団員の層は厚く、大学を卒業したばかりの若者から、旧制高校を出た大先輩まで年齢差は60才を超えます。それだけに、親子や孫までが同じステージで一緒に演奏できるということが当管弦楽団の特徴のひとつとなっております。
定期演奏会は春1回と秋1回、年に2回開催しております。また4月に行われるオール学習院の集いも重要な行事のひとつです。オール学習院の集いでは、幼稚園のお歌からOB管弦楽団のステージまで続く大きな演奏会があります。その最後を締めくくる大合同演奏では、初等科管弦楽部、中・高等科吹奏楽団、大学・女子大学音楽部管弦楽団、OB管弦楽団が、合唱団とともに一斉に演奏いたします。まさに学習院の一貫教育を象徴する演奏です。その演奏会を準備段階から調整し、大合同演奏を取りまとめているのがOB管弦楽団です。
当団の音楽監督・常任指揮者は学習院出身の指揮者でバレエ音楽の第一人者としてご活躍の福田一雄先生、またもう一人の常任指揮者は、日本屈指の指揮者でいらっしゃる三石精一先生です。また学習院ご出身で世界的指揮者でいらした故 岩城宏之先生に常任指揮者として長年ご指導いただいたことも私たちの誇りです。
その他にも一流の指揮者、トレーナーの先生方にご指導いただいております。私たちは、こうした先生方のご指導のもと、日々研鑽を積み、音楽を心から楽しむことを目的に活動しております。また、そうした音楽の楽しみを広く後輩たちと共有することで、私たちの活動が学習院の標榜する一貫教育の一助となることを強く願っております。